睡眠中の異常な行動

睡眠中の異常な行動

目次

  • 睡眠時随伴症
  • 鮮明な記憶として残る悪夢障害
  • 恐怖で目を覚ます睡眠時驚愕障害
  • 深い睡眠中に起こる睡眠時遊行症(夢遊病)
  • 金縛りのような睡眠麻痺
  • 高齢者に多いレム睡眠行動障害
  • 睡眠関連性ミオクローヌス
  • 睡眠時随伴症の治療と診断
  • 睡眠時随伴症の予防

 


 

眠っているにもかかわらず、からだの異常な動きが現れたり、起き上がって行動するようなケースです。子どもに多くみられる現象です。

 

 

睡眠中の異常な行動:関連カテゴリー

不眠症

睡眠中の異常な行動記事一覧

睡眠時随伴症

睡眠中に起こる心身機能の異常を総称して、睡眠時随伴症といいます。睡眠時随伴症は、レム睡眠中に現れるものと、ノンレム睡眠中に現れるものなどに分けられます。レム睡眠時にみられる睡眠時随伴症の代表的なものが、悪夢障害です。一方、ノンレム睡眠時の睡眠時随伴症には、睡眠時驚愕障害、睡眠時遊行症などがあります。また、睡眠から覚醒への移行期に起こりやすい睡眠時随伴症として、睡眠麻痺、レム睡眠行動障害があり、特殊...

鮮明な記憶として残る悪夢障害

悪夢障害は、重苦しく、息がつまるような気分になるこわい夢を見て目が覚めるケースで、子どもに多い障害です。夢は、通常レム睡眠中に見ることが多いとされており、悪夢障害もレム睡眠中に起こります。ノンレム睡眠中にも夢は見ますが、レム睡眠中に比べると不明瞭なものが多く、夢の想起率(夢を見たことを思い起こす率)が低いことがわかっています。悪夢障害は夢の内容に関する記憶が鮮明で、細かい部分まで詳しく覚えているの...

恐怖で目を覚ます睡眠時驚愕障害

睡眠時驚愕障害は、夜驚症ともよばれ、睡眠中に突然、かん高い叫び声や泣き声をあげて、眠りから覚めてしまうケースです。激しい恐怖感を示し、脈拍は通常の2倍ほど速くなります。呼吸は乱れ、発汗や瞳孔の広がりが認められます。覚醒が不完全のまま上半身を起こしていることが多く、ときには錯乱状態に陥ります。このような状態が、15~20分ほど続くケースもみられます。なだめたり、目を覚まさせようとしても反応しません。...

深い睡眠中に起こる睡眠時遊行症(夢遊病)

睡眠時遊行症は、睡眠中に起き上がり、家の中や戸外を歩いたり、走りまわったりするケースで、夢遊病ともよばれているものです。通常、寝入ってから1~3時間の深い睡眠中に起こり、数分から30分ほど続きます。目がすわり、うつろな表情をしていることが多く、障害物を避け、一見目的をもったような複雑な行動をします。例えば、ドアを開閉したり、おもちゃをばらばらにして、それを集めるといった行為がみられたりします。まれ...

金縛りのような睡眠麻痺

睡眠麻痺は、ナルコレプシーの特徴的な症状の一つとしてもみられることがあります。ナルコレプシーの発症のピークは10代です。睡眠麻痺は意識ははっきりしているのに、からだが動かなくなるケースで、睡眠と覚醒の移行期にみられます。声もほとんど出すことができなくなり、強い不安や恐怖感を覚えることが多いものです。たいていは入眠時にみられ、幻覚を伴います。眠りに入る際に、現実ととり違えるほどの生々しさを伴った幻覚...

高齢者に多いレム睡眠行動障害

レム睡眠行動障害は、夜間の睡眠中に大声をあげたり、独り言を言ったりするケースで、たいていはおそろしい夢を伴います。レム睡眠時に現れ、興奮して起き上がり、歩きまわることもあります。大声でよびかけると目が覚めますが、本人は自分の行動を覚えていません。主に小児にみられる睡眠時遊行症と症状は似ていますが、レム睡眠行動障害は高齢者に多く起こります。夢を見ているときは通常、筋肉の活動が低下しているため、からだ...

睡眠関連性ミオクローヌス

睡眠関連性ミオクローヌスは、特発性周期性四肢運動障害ともよばれています。睡眠中、下肢の筋肉に小さなけいれんが繰り返し生じるケースで、高齢の男性に多く起こります。けいれんは20~40秒間隔で起こるので、睡眠が浅くなり、不眠に陥ることがあります。また、夜間に熟睡が妨げられるため、日中の過眠が現れるケースもみられます。ミオクローヌスは入眠時に起こりやすく、たいてい足首の関節を反らして膝を曲げる動きを繰り...

睡眠時随伴症の治療と診断

睡眠時随伴症の治療悪夢障害の治療悪夢障害には、表象刺激被曝療法が効果的とされています。表象刺激被曝療法は、親と話をすることであらかじめ不安や緊張をやわらげてから、子どもに夢の中に登場する恐怖の対象を想起させます。そしてそれを退治させるという方法です。悪夢障害はレム睡眠期に起こりやすいので、一時的な対処法としてレム睡眠抑制作用をもつクロミプラミンの投与を行うこともあります。心的外傷が原因の悪夢障害は...

睡眠時随伴症の予防|睡眠環境を見直すことが大切

悪夢障害、睡眠時驚愕障害、睡眠時遊行症といった小児によくみられる睡眠時随伴症では、発症や経過に、家庭の睡眠環境や習慣が大きくかかわっているといわれています。子どもの睡眠は、好きなときに好きなだけ眠るのが本来の形であり、成長するにつれて、家族の生活パターンに自然に順応していくものです。ところが、親は子どもの健康を気づかうあまり、とかく「必ず何時間眠らなくてはならない」「何時に寝なくてはならない」とい...

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