睡眠時随伴症の治療と診断

睡眠時随伴症の治療と診断

 

 

睡眠時随伴症の治療

 

悪夢障害の治療

悪夢障害には、表象刺激被曝療法が効果的とされています。

 

表象刺激被曝療法は、親と話をすることであらかじめ不安や緊張をやわらげてから、子どもに夢の中に登場する恐怖の対象を想起させます。

 

 

そしてそれを退治させるという方法です。悪夢障害はレム睡眠期に起こりやすいので、一時的な対処法としてレム睡眠抑制作用をもつクロミプラミンの投与を行うこともあります。

 

心的外傷が原因の悪夢障害は、外傷体験に対する専門的な治療が必要です。

 

睡眠時驚愕障害の治療

睡眠時驚愕障害には、抗うつ剤や抗不安薬などを投与するケースがあります。

 

また、発作が現れる時間はだいたい一定しているので、発作が予想される時間の10分ほど前に子どもを起こすことで、睡眠パターンを変更する治療法も試みられています。

 

 


 

睡眠時遊行症の治療

睡眠時遊行症は小児の場合は、通常、15歳ごろまでに自然消失してしまうので、特に治療の必要はありません。

 

しかし、睡眠時遊行症の発作時は、歩きまわっているうちに階段を踏みはずしたり、物にぶつかってけがをするといった危険が高くなります。

 

したがって、寝室内になるべく物を置かないようにしたり、部屋に鍵をかけるといった事故防止対策が大切です。

 

成人の場合はストレスに対する精神療法や、抗うつ剤、睡眠導入剤による薬物療法が行われます。

 

睡眠関連性ミオクローヌスの治療

睡眠関連性ミオクローヌスには、下肢の筋肉のけいれんを抑える薬物が用いられます。

 

睡眠麻痺の治療

睡眠麻痺の治療には、抗うつ薬や、精神刺激薬が使用されます。

 

レム睡眠行動障害の治療

レム睡眠行動障害は、クロナゼパムの投与でほとんどが治まります。

 


 

睡眠時随伴症の診断

 

睡眠時随伴症は臨床症状から推察できますが、より正確な診断のためには、睡眠ポリグラフィーが有効です。

 

特に睡眠関連性ミオクローヌスの診断には、不可欠な検査となっています。睡眠ポリグラフィーは、自然睡眠時の脳波や生体活動を記録して、睡眠の状態を客観的に観察するものです。

 

 

睡眠関連性ミオクローヌスでは、前脛骨筋の筋電図に頻繁にけいれんを示す波形が現れます。

 

これに伴って脳波にも覚醒反応が起これば、睡眠関連性ミオクローヌスと診断されます。

 

 

睡眠時遊行症の場合は、発作の始まる前のノンレム睡眠期に、脳波に高振幅の徐波がみられます。遊行発作が始まると、高振幅の波形は、α波を含む波形に変化します。

 

α波は、眠気を覚える程度の睡眠状態を示す波形です。

 

 

睡眠時随伴症の治療では、薬物療法によって症状を軽減させるとともに、原因となっているストレスをとり除くための精神療法などが行われます。

 


 

 

 

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