吃音の原因やきっかけ 多くの場合、話そうとするときの緊張感やストレスが誘因になる

吃音の原因

 

 

話そうとする緊張やストレス

 

吃音の原因は、多くの場合、話そうとするときの緊張感やストレスが誘因になります。

 

例えば、子どもは、急いで話さなくてはいけない、話しかけてもきちんと聞いてもらえる確信がない、相手の質問にきちんと答えなくてはいけないと感じると、緊張が高まります。

 

言語が発達する時期の子どもは、ほとんどの場合、話す能力が十分ではありません。そのため子どもは同じ言葉を繰り返し、「えーと」などの間投詞を入れながら、次の言葉を探しています。

 

こうしたときに緊張すると、言葉をスムーズに選べなくなるのです。

 


 


 

また、話したいのにきょうだいに先に話される場合や、親に「ワンワンではなく、犬でしょ」と言葉を厳しくチェックされたり、「あのね」と問いかけると「あのねじゃありません、もっとしっかりとしゃべりなさい」と遮断されても緊張が高まります。

 

さらに、急いでいるために「ぼっ、ぽくは」とつまっただけなのに「あなたどもっているでしょ、言い直しなさい」と言われると、吃音に対するおそれが生じます。

 

 

子どもの言葉をそのまま受け取ってくれず、単なる言い間違いをまわりの大人が許さないと吃音が進みます。

 

子どもは自分の問いかけにマイナスの評価が戻ってくる経験を通して、言葉に対する緊張感や、話すことへの過剰な自意識が生まれます。

 

 

こうして、かえって話せなくなり、繰り返し失敗するようになってしまうのです。またこの時期は、生活習慣の自立も子育ての大きなテーマになっています。

 

排尿、排便のしつけをするトイレトレーニングでも、子どもにストレスがたまっています。日常のストレスも、どもり始めるきっかけをつくります。

 

 

下に弟や妹が生まれることがきっかけで、どもり始めることもあります。

 

例えば母親が妊娠中で体調がすぐれないために、それまでのように対応してもらえなかったり、出産後に病院から帰ってきても下の子の育児に忙しくて相手になれないケースもあります。

 

甘えたり、話しかけたりしても「お兄ちゃんだから、我慢できるわね」と言われるなど、話しかけを拒否されることが吃音のきっかけになることもあります。

 

子どもにとっては家庭環境の変化が、フラストレーションとなって心にたまるのです。

 

 

吃音は、幼児が言葉と言葉をつなげて話し始めるまでの不安定な時期に起きています。

 

どもる素因があるという説や遺伝的な要素を指摘する人がいますが、吃音はほとんどの場合、環境や成長の過程などでつくられると考えてよいでしょう。

 


 

親戚に吃音の人がいるのですが、吃音は遺伝するのでしょうか?

吃音は子どもに何らかの素因がある(素因説)という専門家もいますが、医学的には証明されてはいません。

 

吃音は、ほとんど環境的な原因によって起こると考えたほうが自然です。

 

むしろ気になるのは、遺伝すると心配している親の気持ちです。親が心配しているのを感じるとかえって子どもは緊張してしまい、どもらなくてもすむのに、どもってしまいます。

 

心配なときは、児童相談所を訪ねたり、保健所や専門医に相談しましょう。

 


 

 

 

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