人間不信からテクノ依存症(パソコン依存症・ネット依存症)に

テクノ依存症(パソコン依存症・ネット依存症)の克服体験談

 

 

人間不信からテクノ依存症(パソコン依存症・ネット依存症)

 

「最近の夫は、まるでパソコンと結婚したみたいなんです」と東京都内の主婦の彩子さんが、心療内科を訪ねてきました。

 

コンピュータ会社に勤めていた夫の幸弘さんは、最近、同僚のAさんと独立してソフトウェアの会社を設立し、企業などのシステムづくりを請け負うようになったそうです。受注は順調に広がり、忙しくなったのですが、次に示すようにそれにつれておかしな様子が目立ってきたといいます。

 

<症状>

  • 仕事場代わりにしている自宅書斎に閉じこもって出てこない。
  • 奥さんの目を避けるようになり、1年以上もセックスレス状態が続いている。
  • かわいがっていた子どもが話しかけても生返事ばかりをする。
  • ときどき薄暗い仕事場でちらちら光るディスプレイをぽおっと眺めている。

 

担当医の勧めにしたがって、週に1回の受診が始まりました。

 

やがて、幸弘さんの重い口が徐々に開くようになり、原因をつきとめることができました。彼のテクノ依存症を引き出した本当の原因は、多忙だけではなかったのでした。

 

Aさんは営業を担当し、幸弘さんはシステムづくりという分担で仕事を始めました。

 

最初のうちはバリバリ仕事をとってくるAさんを頼もしく思っていたのですが、やがて、「都合のいいことは自分の手柄にし、責任は同等に押しつける」という不満が幸弘さんに芽生えてきました。

 

担当医は、「Aさんとの気持ちのすれ違いが、潜在的なテクノ依存症を引き出し、抑うつ状態を起こした」と判断し、しばらく休養をとらせ、奥さんを交えてAさんと十分な話し合いをさせました。

 

その後、幸弘さんは、家の近所に仕事場を移し、アシスタントを雇い、奥さんが定期的に休息させるなどの配慮をして、順調に回復しています。

 

 

 

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