タマネギの特徴・栄養データ・効果効能

2020年6月30日

タマネギの栄養・効果効能 【医食同源レシピ】

タマネギの特徴

タマネギは古来より、食材としてだけでなく、強壮剤など薬の材料としても珍重されてきました。

独特のにおいは食欲を増進させるほか、タマネギは疲労回復などに効果のある成分も含まれています。

特徴1

辛味のあるタマネギを切ると強い殺菌力のあるアリシンが出て、目を刺激するため、涙が出ます。
アリシンは水溶性なので、切るときに水をかけたり、ぬれた包丁で切ると水分の中に溶け込み、刺激が緩和されます。

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特徴2

生で食べるときは、水にさらすと辛みが抜けます。
ただし、さらしすぎると風味が落ちるばかりでなく、栄養価も損なわれます。

特徴3

糖質のほか、ビタミンCや鉄分がわずかに含まれます。
ビタミンCは熱に弱いのですが、油で短時間炒める調理法であれば70%程度は残るとされています。

タマネギは疲労回復などの効果効能をもつ

タマネギは疲労回復などの作用をもつ

タマネギはネギ、ニンニク、ニラなどと同じユリ科ネギ属の植物で、中央アジアが原産地といわれています。
タマネギは貯蔵に耐え、しかも品種により収穫期が異なるため1年中出回っています。

ニラの栄養・効果効能
タマネギの栄養成分として最も多いのは炭水化物です。
ブドウ糖や蔗糖(しょとう)、果糖などの糖質が中心で、タマネギを加熱したときの独特な甘みのもとになります。

もう一つ甘みを出す成分として、アリインがあります。
これはタマネギ特有のにおいの前駆物質で、おろしたり切るなどして空気に触れると、アリイナーゼという酵素によってにおい成分のアリシンに変化し、独特のにおいになります。

ところが加熱すると催涙作用のあるアリシンがメルカプタンとなって甘味を出します。
したがって甘みを料理に生かしたいときは、切ったらすぐに強火で炒めたり、熱湯に加えるなどして加熱することがポイントです。

臭気成分のアリシンは殺菌作用をもつとともに、ビタミンBと結合してアリチアミンとなり、ビタミンB1の吸収を促進します。
ビタミンB1は糖質分解を助け、新陳代謝を盛んにします。
そのため、タマネギには疲労回復、食欲増進、不眠症の改善などの効果があるとされます。

また、アリチアミンには血小板の凝集を抑制して、血液の粘性を低くする働きがあることがわかりました。
血液の流れが悪くなって発症する脳梗塞や心筋梗塞などの防止に役立つのではないかと期待されています。

そのほか、薄皮には細血管を丈夫にするクエルセチンなどのフラボノイドが含まれているので、高血圧や動脈硬化の防止に役立ちます。

タマネギの栄養データ

()内は1日の栄養所要量に対する割合

糖質10.9g
リン43mg
カルシウム22mg(3.7%)
ビタミンB10.06mg(7.5%)
ビタミンC10mg
食物繊維0.7g

※中1個150g中

タマネギの選び方と保存方法

タマネギには色によって黄、紫、白系の3種に分けられます。
黄タマネギは収穫してから乾燥させて出荷するので、表皮がよく乾いていて、光沢のあるものを選びます。
指で触ってみてぶよぶよしたものは古くなっていると思われるので避けたほうがよいでしょう。

紫タマネギや白タマネギは持つとずっしりと重く、上部が変色していないものが良品です。

タマネギは湿気があると芽や根が伸びやすいので、ネットなどに入れて日陰の風通しのよい場所につるして保存します。
ただし、春に出回る新タマネギは日もちがしないので、なるべく早く使いきりましょう。

切ったタマネギは切り口にアルミ箔かラップをあてて包み、冷蔵庫の野菜室で保存すれば2~3日はもちます。

タマネギを使った不眠症の改善に効果のあるメニュー

オニオンスライスと豚肉のサラダ

オニオンスライスと豚肉のサラダ 【医食同源レシピ】
薄切りにし、水にさらしたタマネギ、ゆでた豚薄切り肉、戻した塩ワカメ、くし切りにしたトマトを器に盛ります。
酢、オリーブ油、塩、コショウ、しょうゆでつくったドレッシングをその上にかけます。
好みにより細かく切った大葉を散らします。

アリチアミンは加熱すると失われます。
アリチアミンの効果を期待したいときには生で食べましょう。
ただし、水に溶けやすい性質があるので、長く水につけないようにします。



タマネギとハムのフライ

1cm幅の輪切りにしたタマネギに小麦粉をまぶし、ハムで包んだ後、小麦粉、卵、パン粉の順に衣をつけ、油で揚げます。
リンゴに1カップの水を加えて煮てつぶし、砂糖、レモンを加え、仕上げに片栗粉でとろみをつけたソースを添えます。

タマネギは加熱すると独特の甘味が出てきます。
特に油を使って炒めたり揚げたりして急激に加熱すると、甘さはいっそう強くなります。