ビタミンとは?ビタミンという言葉・名前の由来などの歴史
ビタミンという言葉は、栄養失調による病気を調べていた研究者たちによって、1911年に最初に使われたのが始まりだと言われています。
当時からその存在はわかっていましたが、化学構造はほとんど謎のままで、それが判明したのはずっと後のことです。
そのため、当時ビタミンには科学的な名前がつけららず、アルファベットで分類されたのです。
ビタミンの研究は19世紀終わりに始まりましたが、ビタミン欠乏症を防ぐ具体的な処方はそれ以前からもしられていました。
ビタミンの名前の由来などの歴史
壊血病とビタミンC
その代表が壊血病予防にレモンやライムが有効なことを見出したイギリスのリンド提督の発見です。
現在では壊血病はビタミンCの欠乏で起きることは誰でも知っていることですが、この病気は大航海時代の船乗りの命を奪う恐ろしい病気でした。
その原因がわからなくても、航海に出る前、あるいは途中でこれらの柑橘類を大量に積み込んで、それを食べていれば壊血病にかからなくてすむというリンド提督の発見は多くの人たちの命を救いました。
ビタミンの名前・名づけ方
その後の研究で同様な機能を持つ未知の成分が多数発見されるようになり、、その結果ビタミンには、脂溶性のものもあれば、水溶性のものもあることなど分かってきました。
最初は窒素を含んでいた成分が分離されたことから、生命に必要なアミンという意味で、「vital amine」という意味で「vitamine」と名づけられたビタミンも、その後の研究で窒素を含まないビタミンが登場するようになり、現在の「vitamin」(ビタミン)という名称に統一されました。
ビタミンはアルファベット順で名づけられ、A、B、C、D・・・・などと呼ばれますが、これは発見順につけられた名称です。
最初に発見された脂溶性のビタミンがA因子、水溶性の因子がB因子と名づけられました。
その後の研究で、このような因子を統一的にビタミンと呼ぶことが提唱され、しかも水溶性のビタミンB因子の中からも、多数の異なった作用を示す因子が発見されるようになり、現在のようにビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12などと呼ぶようになりました。
ビタミンの中にはビタミンK(凝固作用のドイツ語名から命名)のように、生理作用からつけられたものもあります。
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