赤ワインと白ワインのポリフェノール含有量を比較

2020年6月30日

赤ワインのポリフェノール含有量

ぶどうの果皮や種子には、植物が光合成によって生成したポリフェノールが多く含まれています。

白ワインはぶどうの果汁だけを発酵させてつくるのに対し、赤ワインは果皮、果肉、種、果汁をともに発酵させてつくります。

そのため、赤ワインは白ワインに比べ、多くのポリフェノールを含有しています。

赤ワインと白ワインのポリフェノール含有量を比較表

赤ワインと白ワインのポリフェノール含有量を比較

白ワインとロゼのポリフェノール含有率は、赤ワインの10分の1

地中海食の特徴の一つに、ワインとともに食事を楽しむ、という習慣があります。
食事はただ空腹を満たすだけではなく、笑顔や会話を交えながら食することによって、心をも豊かにするという考え方です。

心豊かな食事をするうえで、ワインは大切なパートナーです。
赤ワインが健康によいといわれ、日本でも愛好者が増えました。

赤ワインで注目を浴びているのが、成分中に含まれるポリフェノールです。
600以上あるといわれる赤ワインの成分のうち、タンニン、カテキン、フラボノイドなど10種類がポリフェノール類に含まれます。
赤ワインに多く含まれるポリフェノールの効果効能
同じワインでも、白ワインとロゼのポリフェノール含有率は、赤ワインの10分の1と少なくなります。
清酒、ビール、ウイスキーにいたっては、ほとんど含まれていません。

ポリフェノールは赤ワインの原料であるぶどうの皮や種子のまわりに多く含まれる天然の抗酸化物質で、ことに赤ワインに含まれるポリフェノールの能力は、抗酸化物質として知られるビタミンEの約2倍です。

心臓病や脳血管障害を引き起こす動脈硬化の予防に有効であることは、研究によって立証されています。

ポリフェノールの効用は、ほかにもあります。
フランスのボルドー大学の調査によれば、赤ワインを毎日3~4杯飲んでいる高齢者は、アルツハイマー型認知症の発症率が非飲者の4分の1であったとし、これもポリフェノールの働きによるものであると報告しています。

さらに、赤ワインは、ぶどうがカビに汚染されるのを防ぐためにつくりだすポリフェノールの一種のリスベラトロールも含有しています。 この成分もLDLの酸化を防ぎ、がんの予防、特に皮膚がんの予防に効果があるといわれています。

このほか、赤ワインはポリフェノールの吸収を助けてHDLの血中濃度を上げるアルコールをはじめ、鉄分、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラル類、ビタミン類を豊富に含んでいます。

もちろん、赤ワインがこれほどからだに有効な成分を多く含んでいるとはいえ、飲みすぎは禁物です。
適量を守り、食事のベスト・パートナーとしておいしく楽しく飲むようにしましょう。

赤ワインは白ワインと比べ、渋みが強くて苦手なのですが、口当たりをよくする方法はありますか?
赤ワインは飲む温度によって驚くほど味や香りが変化します。
冷やせば冷やすほど甘味が抑えられ、酸味や渋みが強くなって、香りはシンプルになります。

赤ワインは室温程度にするとおいしいといわれていますが、季節によって室温は異なります。
夏は飲む30分くらい前に冷蔵庫に入れておきます。

冬はワインが冷えすぎてしまっていたら、ぬるま湯で温めたタオルで包んでおくとよいでしょう。
また、若い赤ワインは開栓してすぐ飲まず、できればデカンタに移して十分空気に触れさせることもポイントです。
こうすれば渋みもやわらぎ、味がまろやかになります。