効果的な赤ワインの飲み方|ポリフェノールの効果が発揮される量は?

2020年7月6日

効果的な赤ワインの飲み方

どれくらいの量を飲めばポリフェノールの効果は十分に発揮されるのかというと、先の実験では毎日400~500mlを飲んで、それなりの効果が認められました。

しかし、3~4杯も飲めないという人もいるでしょう。
また、フランス人にはワインの飲みすぎと思われる肝臓がんが多いのも事実です。

そこで1日につきワイングラス2杯(200ml)を推奨する医師が多いようです。
飲み方も週末に1本を空けるよりは、毎日少しずつ飲むほうが効果的といわれています。

同じ赤ワインでも、日光をたくさん浴びて育った産地のワインにはポリフェノールの含有量は多いようです。
フランスでいえば南仏産のワインです。

ブドウの木の種類としてはカベルネソーヴィニヨン、メルロー、シラーなど渋味の強い種に多く含まれているといわれますが、ほかの産地のものとの大きな差はないので、それほどこだわることはないでしょう。

熟成期間については、じっくり寝かせたワインのほうがポリフェノール同士が結合してポリマー化が進み、抗酸化作用はより強いといわれています。

ただし、忘れてならないことは赤ワインを飲めば動脈硬化やがんを防げるわけではありません。
動脈硬化の原因はいくつもあり、赤ワインはコレステロールの酸化や吸収を抑制するにすぎないのです。

ポリフェノールについても、ビタミンCビタミンE、ベータカロチンなど、ほかの抗酸化物質の作用とあいまって効果が現れると考えられています。
ポリフェノールは赤ワインだけでなく、緑茶や中国茶、ココア、天然果汁などにも大量に含まれています。

赤ワインにはアルコールが含まれているので、吸収されやすいという利点があるだけの違いといえます。
茶などにはそうした利点はありませんが、動脈硬化の予防効果や、がんの予防効果のあるポリフェノールは茶にも大量に含まれているのです。

赤ワインと白ワインの効果の違い

赤ワインと白ワインの効果の違い動脈硬化の予防効果につながる抗酸化作用は赤ワインの10分の1ほどしかありませんが、白ワインは魚料理に合います。

魚料理が食卓に上がることが多いようならば、肉料理に比べて脂肪分が少ないので、白ワインの抗酸化力でも動脈硬化の予防効果は十分期待できるでしょう。
背の青い魚を使った料理なら申し分ありません。

背の青い魚には、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサへキサエン酸)といった不飽和脂肪酸が大量に含まれています。
どちらも過剰なコレステロールを減らす作用があるといわれ、白ワインのポリフェノールとの相乗効果でLDLコレステロールの悪玉化を抑制してくれます。

もう一つ白ワインの優れた殺菌効果も見逃せません。
含有されている酸類、タンニン、亜硫酸塩、エーテルの作用です。

コレラ菌や腸チフス菌を培養して、白ワインに漬けたところほとんどが死滅したという実験結果があります。

魚介類の下ごしらえに白ワインを使うと、殺菌に役立つばかりでなく、香りのよい洋風の料理になります。

これらの長所を生かして、いろいろな料理に使ってみるとよいでしょう。
ヨーロッパでは水で割った白ワインをかぜやインフルエンザにかかった子どもに飲ませたりします。
ヨーロッパの人々は白ワインの殺菌力を経験的に知っているようです。