引きこもりと家族の対応・対処

引きこもりと家族の対応・対処

引きこもりと家族の対応・対処

 

 

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引きこもりと家族の対応・対処

 

社会に適応できず、家の中に引きこもってしまう人の目を何とか外に向けさせるのは、身内の最も近い人間、親やきょうだいの愛情が一番です。

 

本人を信頼し、安心させる環境を忍耐強くつくることが必要になります。

 

 

民間の支援センターが行ったアンケート調査では、「引きこもりという状況がよくなった場合、どのような家族の対応がよかったか?」という質問に対し、家族からは次のような回答が寄せられています。

 

  • 本人の意思を尊重して、やりたいことで許されることはすべてやらせたこと
  • 親が講座や相談会に参加し、「支援の会だより」や主治医の話を通して勉強し、落ち着いた対応ができるようになったこと
  • あまり先のことは考えないで、今の今を少しでも安心して楽しく過ごさせてやりたいと心がけ、本人の気持ちを理解できるようにしたこと
  • 本人に親の考えを強制しないようにしたこと
  • 親の不安を整理して子どもに接するようにしたこと
  • 本人の現状を受容し、子から信頼される親になろうと努めたこと
  • 無理をさせず、長い目で見守ったこと
  • 本人と家族が心から信頼できる医師に出会ったこと
  • ときには不本意なことでも、医師の指導に従ったこと
  • 焦らず時機を待ったこと
  • 長くかかるので、親がカウンセラーに大切なことを敢えてもらい、希望をもったこと
  • 話をとことん聞いてやったこと
  • 親が自分の生きがいを見いだし、子離れしたこと

 

以上のように専門家の意見をよく聞き、家族がカウンセリングマインドを身につけることが、引きこもりという状況を改善する早道といえます。

 

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引きこもりは家族に問題はないか

 

明らかに病的なものとしては、家族の誰かがアルコールや暴力などの問題を抱えているケースがあります。

 

 

また、特に同性の親が非社交的であると、子どもにも共通した傾向がみられます。

 

 

父親の権威が崩壊して男性モデルとしての父親が不在となったことや、母親と子どものいきすぎた密着性といった家族のありようも、引きこもりの背景にあるといわれます。

 

核家族化に伴う母子の密着関係と父親の存在感が希薄化したことによって、子どもが家庭を超えて社会関係を展開することが困難になっているとの指摘は、不登校の問題が出てきたときにもなされました。

 

これは、引きこもりの子どもたちの家庭像としても一般的なものです。

 

少子化による過保護は、ときに過干渉となって、子どもの逃げ場を封じてしまうことがあります。

 

 

また、多くの子どもが思春期までに個室をもつことが可能になったことも一つの理由としてあげられます。

 

両親によって外の社会から保護された家庭のなかで、さらに自分だけの私的空間を得て、いわば二重の殻によって外部から隔てられた世界を築き、いつでもそこに逃げ込めるようになっているのです。

 

 

また、引きこもりによって生じる二次的な家族状況には、次のような共通性が指摘されています。

 

  • 引きこもりが始まったことで、家族の不安や焦燥感が急激に高まる。
  • 不登校の場合に似て、家族はせっかちに本人に外出や就労を促し、その結果、本人の被害者意識や劣等感が強まり、いっそう引きこもりの程度を増す。
  • 引きこもりが長期化してくると、家族はしばしば絶望的な気持ちを抱くようになる。
  • 事態を一家の恥といった感覚で受けとめ、隠すことがあっても、社会的支援などを避ける。

 

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家族を通してのカウンセリング

 

引きこもりが統合失調症、うつ病、躁うつ病など精神疾患の症状である場合があります。

 

まずその鑑別診断が必要で、それには精神科を受診することが欠かせません。

 

 

本人が受診に応ずることは少ないと思われますので、家族が保健所や精神保健福祉センターに相談するか、直接精神科を訪ねて相談するとよいでしょう。

 

思春期は統合失調症を発症しやすい時期ですが、薬物療法が効果的です。

 

軽症であるほど回復も早いので、統合失調症の有無の確認は最初にしたいところです。

 

 

引きこもりが精神疾患に起因するものでない場合は、薬物療法などの治療は効果がみられないこともあります。

 

引きこもりが、精神疾患からくるものではない場合は、医療機関に頼れないこともあります。

 

長期にわたって家族だけが本人の援助者にならざるをえないことが少なくありません。

 

 

本人の心理的な問題や本人をとりまく社会状況などについて理解し、本人の立場や気持ちに共感しようとする態度が大切になります。

 

本人が自分の部屋に閉じこもって出てこないため、最初に医療機関や相談所を訪れるのは家族ということになります。

 

しかも本人には内緒で訪ねているケースも少なくありません。したがって、カウンセリングも、まず家族に対するものになります。

 

 

本人が通院しないまま長期間家族が相談に通うことでも、60%以上の医師が「何らかの効果は期待できる」と答えています。

 

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また、最近ではソーシャルワーカーが積極的に家庭訪問を行ったり、両親との面接を重ね、家族のかかわりを変えることで本人の変化を引き出すことが試みられています。

 

まず家族が専門家に相談すれば、相談したことで心が楽になり、余裕をもって引きこもりの当人にかかわれるようになっていきます。

 

 

また、仲間と同じ部屋で過ごすことで、少しずつ人とのかかわりを重ねていけるように、引きこもりの人たちが集まって自分の悩みを話し合える民間支援機関も各地にできています。

 

できるだけこうした試みに参加させることも必要です。

 

 

治療を急ぎすぎると、本人は無力感をつのらせ、通院を中断してしまうことがあります。

 

そこで、ペットを飼ったり、からだを鍛えたり、インターネットで仲間を探したり、引きこもりをやめさせるのではなく、できるだけ「豊かな引きこもり」を目指します。

 

 

このようにして本人の生活にふくらみをもたせ、本人にもっと広げたいという欲求を芽生えさせていきます。

 

生活の幅が広がるにつれて、他者に対するおびえや不安が改めて意識されてきますが、自分の望むことをするには、こうした葛藤が不可欠であるということが次第にわかってきます。

 

 

本人がどうにか集団のなかに身を置くことができるようになれば、治療の場で他者とのかかわりを体験することが大きな転換局面となっていきます。

 

そして、最初はアルバイトなどで社会とかかわるようになります。

 

 

しかし、引きこもりの人は、症状が行きつ戻りつします。仕事に行ったかと思うとまた引きこもってしまうこともあります。

 

こうした持続性のない引きこもりの人をアルバイトとして雇ってくれる職場はあまり多くはありません。

 

自分らしさをみつけようと試行錯誤を繰り返す若者を受け入れるような社会制度も必要になっています。

 

 

引きこもりは明らかな精神疾患とはみなされないため、医療機関の対応も十分とはいえません。

 

最終的に頼れるのは家族以外にありません。家族がお互いを理解し、共感をもつことができるように日ごろからの対話が重要です。

 

 

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