過労死につながる働きすぎ

過労死につながる働きすぎ

 

 

働きすぎによる慢性的な過労が原因となって、脳や心臓など血管系の病気を誘発し、ときには過労死に至ることもあります。

 

過労死は正式な病名ではなく、労働衛生面で使われる社会医学的な用語ですが、1980年代半ばごろに大企業の役員が相次いで死亡したことから、世間の注目を集めるようになりました。

 

2016年には大手広告代理店の女性社員が過労死として認定されました。 最長月130時間の残業労働で、1日2時間しか眠れない時もあったといいます。

 

 

過労死の原因としては、脳出血、くも膜下出血、脳血栓、脳梗塞などの脳血管障害と、狭心症や心筋梗塞、急性心不全などの心臓の障害があり、いずれも血管にかかわる病気です。

 

これまでは遺伝や体質などの個人的な要因と、食習慣や酒、タバコなどの生活習慣が原因と考えられてきましたが、仕事中毒の人に多発するようになって、過労が重要な引き金となることがわかっています。

 

 

過労死が起こりやすい職種としては、責任の重い管理職をはじめ、不規則な勤務態勢のテレビディレクターや編集者などがあげられます。

 

長時間労働になりがちで夜勤を含む交代勤務の多い車の運転手や医療従事者なども起こりやすい職種です。

 

 

過労死は業務上の突発的なトラブルや事故に見舞われたときに起こりやすく、緊急時の対応が肝心ですが、日ごろから疲労をためないように心がけましょう。

 


 

仕事熱心でまじめな人ほど過労死に要注意

 

仕事中毒・仕事依存症(ワーカホリック)の人は、性格にはっきりとした特徴がみられます。

 

仕事熱心でまじめな人が多い半面、負けずぎらいで上昇志向が強く、せっかちでいつも時間に追われ、足早に歩きます。

 

 

行列に並んで待つことが苦手でイライラします。すぐに立てるように深く椅子に座らなかったりする極端なケースもあります。

 

いつも忙しく駆けまわり、せかせかと働く「急ぎ病」の状態にあるといえます。

 

 

アメリカの医師の報告では、こうした性格の人たちを、ストレス生産型と指摘しています。

 

狭心症や心筋梗塞を起こしやすいという調査研究も報告されています。仕事中毒は、過労死を招く入り口にもなっているのです。

 


 

 

ストレス生産型行動を改める

 

仕事中毒・仕事依存症(ワーカホリック)になりやすいタイプの人は、ストレスに気づかず、自分を過度に抑えて環境に過剰に適応し、自らストレスを生みだすような行動をすることが多くなっています。

 

うまく自己管理ができず、顕著な症状が出るまでなかなか病医院にも行かないため、診断や治療が手遅れになることもあります。症状に気づいた時点で診察を受け、根気よく治療を続けましょう。

 

 

治療は、精神安定剤などの向精神薬の服用とともに、本人と家族も含めたカウンセリング精神療法が中心です。

 

症状が進んでいる場合は入院し、仕事から離れて休養をとります。医師のカウンセリングを受けながら、仕事と自分の人生について、じっくり考え直す必要があります。

 

 

仕事中毒による病気を防ぐうえで大切なのは、からだのリズムに合った規則正しい生活をすることです。

 

具体的には、バランスのとれた食事と適度な運動を欠かさず、最低6時間の睡眠を確保するように努めましょう。

 

 

また、疲れたから休むのではなく、よい仕事をするために休むといったように発想の転換を図り、職場の条件が許す範囲で計画的にまとまった休暇をとることも重要です。

 

休日には、家族や仲間と集まったり、旅行に出かけたり、スポーツで汗を流して、仕事のことは忘れることが大切です。仕事がらみの接待ゴルフなどはスポーツとはいえません。

 

 


 

 

 

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